甲状腺の病気について

甲状腺とは甲状腺ホルモンを作る内分泌器官のひとつで、蝶々のような形をしており、喉仏と鎖骨の間にあります。

正常な状態だと、触ってもわかりませんが、甲状腺が腫れている場合には触診でわかります。

甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。つまり、活動するために必要なエネルギーを作り、快適な生活を送るためになくてはならないホルモンです。

甲状腺ホルモンの異常による病気は、全身に様々な辛い症状が現れ、どこが悪いのか判らず 「いつも調子が悪い状態」になります。そして、気のせいとか、ただの怠け者とか誤解されている人も少なくないのです。

甲状腺の病気は女性、それも20代から50代の女性にたいへん多い病気です。なぜ多いのかはっきりしていませんが、バセドウ病や橋本病はそれぞれ甲状腺自己抗体が原因の自己免疫疾患のひとつです。一般的に、自己免疫疾患は女性に多い事が知られています。

 

症状自己チェック

3個以上該当する方は、受診されることをお勧めします。

甲状腺機能亢進症

 

暑がりである(夏に弱い)

 

汗が多く出る

 

疲れやすい

 

動悸がする

 

息切れがする

 

落ち着きが無くイライラすることが多い

 

食欲はあるのに体重が減った

 

手が震える

 

頸(のどぼとけの下)が腫れている

 

目つきがきつくなったり眼球がでてきた

     

甲状腺機能低下症

 

なにをするのも億劫である(無気力である)

 

肌が乾燥する

 

寒がりになった

 

身体のむくみがある

 

髪や眉がうすくなった

 

声がかすれたり低い声で話すようになった

 

便秘気味

 

物忘れが多くなった

 

食欲がない

 

体重が増えてきたような気がする

勘違いされやすい甲状腺の病気

更年期とは45歳~55歳くらいの閉経前後の期間を指します。
更年期症状は、エストロゲンという女性ホルモンが急激に減少しホルモンバランスが乱れることが原因で起こります。
症状の有無や強さ、出現時期や期間などは個人差があります。

更年期だと思い続けて、つらい時期を長く過ごされている方の中には甲状腺の病気が潜んでいる可能性があります。

甲状腺の病気と診断を受け、適切で確実な治療を受ければ、見違えるほど元気になり、まったく健康な人と同じように運動、妊娠、授乳、仕事となんでもできるようになります。

どうも体の調子が悪い、どうもすっきりしないと思っている(感じている)方は、是非一度は甲状腺専門病院で検査する事をお勧め致します。

お問合せはお気軽に

0949-28-9528

ごあいさつ

荒牧 昌信